さみしい日

 

 

大事なものが、どんどん増えていく

という歌詞の歌があった。

叔母の葬式に参列して、結婚当時、叔父叔母が集まって、

一席、宴を設けていただいたことを想い出した。

30年前のことだ。

 

 

 

 

社会に出て、結婚し子供が出来、いろんな方と出会う

その頃までは大事なもの、ことが増えていたのだが、最近はもう

だんだん減っているように感じ始めている。

そんな記憶もみな、時とともに消えてしまう…雨の中の涙のように…

※ 映画ブレードランナーより

 

 

 

父方は八人、母方は七人兄弟。私は二人兄弟…

当時クラスで一人っ子は、ひとりしか居なかったが

子供二人ではプラマイゼロだ。

少子化は半世紀以上前から始まっていたとも言える。

 

 

 

 

子供の頃は、父母の兄弟が集まればその子供も集まる。

親戚とは離れて育った私だが、夏休みは一日かけて帰省、

従姉妹とよく遊んだ。この歳になっても

年1回のことなのに、忘れない記憶がたくさんある。

遊園地、海の家、お化け屋敷ごっこや、ボードゲーム…

映画も観に行った。

 

 

 

親戚が集まると、背格好だけでなく仕草まで、

同じ遺伝子を受け継いでいるんだなと思う。

よく知らなくても信頼感があるのは、そんな理由だろうか。

 

 

 

 

グランパスのJリーガーが、遠い親戚と聞かされて

似てるところを探したが…そうとう薄まっていた。

ただ、卓球でも攻撃型でない私。キーパーなので

性格は似ているのかも知れない。

 

 

 

子供が欲しいと思うことに、何の疑問もなかったが

おそらく遺伝子が、遺伝子を伝えようとする本能で

そうさせていたのだろう。ますます少子化の今、

遺伝子が途絶えてしまうことに憂う。

 

 

 

日本の若者よ恋をしてくれい。

 

 

 

 

妻と同じお名前だった叔母を想って…

 

     平成二十七年十月二十九日

 

 

 

 

 

 

 

 

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