秋の散策…旧中山道鳥居峠越え

 

 

 

猛暑の夏も終わり、涼しくなって来たこの時季になると、年に一度の

 

遠足隊のお誘いがあります。過去の、鳳来寺山1,300段の階段…愛岐トンネル群散策…に

 

続き、今年は旧中山道の難所といわれる、鳥居峠(片道6km)を

 

走覇(大げさ)しようと朝早く出発しました。

 

思えば、1,300段の階段の時は往復で2,600段だと途中で気がつき、

 

倒れそうになり、さらに帰りのクラッチを踏む左足が

 

痙りそうに(愛車はマニュアルミッション…)なりながら、へろへろでクリア。

 

昨年は、鉄道跡は平坦だからと思いつつ、線路跡の思わぬ足場悪しを往復で6km…

 

思い出すだけで、ふぅ…そして今回は標高1,200m弱の高所、260m程の登り降りで、

 

片道6kmとはいえ、トンネル歩きとは違うぞと覚悟を決めていました。

 

不安と気合いが入りまじりながら、足手まといにならぬようを第一に、

 

いよいよ未知の峠越えの出発です。

 

 

 

 

 

快晴!すがすがしい森林浴に浸るも…

 

前日は大雨だったようですが、今日の運動会中止予定が急遽開催されたぐらいの

 

(途中のコンビニで、おにぎり売り切れ理由を問うたとき判明)快晴です。

 

中央本線「薮原」駅近くに車を止め、峠を越え、向こう側「奈良井」駅から

 

一区間、電車で戻るという計画。緩やかな登りで始まり、深い森へ。

 

森林浴の心地良さ…フレッシュな空気なのでしょうが、標高千メートル超えを

 

歩いているかと思うと、次第に息苦しく…まわりからは気のせいと冷たく一喝!

 

頂上近くになるにつれ坂がきつくなり、一人だったら、今日はこの辺で

 

勘弁してやろう?と、引き返してます。

 

 

 

登り切ったご褒美に待望の昼食休憩。コンビニランチですが、

 

千メートル超えの山の空気をオカズに、贅沢なランチタイムです。

 

峠の頂上には、木曾義元が御嶽山に戦勝祈願のため建てた鳥居があり、

 

以来、鳥居峠と呼ばれるようになったそうです。

 

この日は天気は良かったんですが、遠くは靄で覆われ

 

残念ながら御嶽山は見えませんでした。

 


 

 

下りは足下を注意しながら歩くと、深い緑にアクセントを与える

 

小さな自然が目にとまります。生きていくための機能性が作った形と色、

 

美しいというより可愛いので大事にされそうです。

 

個人的にも、美しさより可愛い方がいいかなぁ

 

なあんて平和なこと考えながら、500人がいくさで埋まったという

 

谷沿いなど、仲間に呼ばれないよう慎重に下っていきました。

 


峠を下り、奈良井の宿場に到着

 

昔はゆっくりと足を休めた奈良井の宿場町は、現代も観光地として

 

賑わっています。さっそくお団子屋さんを発見して、醤油団子を注文!

 

また、峠を走覇した自分へのご褒美にと、おいしい珈琲をと思いましたが、

 

電車の時間がせまり断念。しかも、思ったより駅まで長い街並みで

 

1km程もありました。

 

 

格子のはめられた情緒ある街並み…アスファルトの路面はともかく、

 

団子屋さんのメニューはラミネートなしで和紙に、なんて勝手なことを。

 

でも注意して建物の細部を見てみると、格子に朝顔(昼顔?)が巻き付いていたり

 

紅葉がアクセントの宿など、風情を大切にしている気遣いが感じられます。

 

ショッピングセンターのディスプレイと違って、風ではなく本物感が漂い、

 

ちょっとしたタイムスリップです。後は着物のお姉様が歩いていれば…


 

 

帰りは道の駅で、お土産と珈琲を一杯いただき、その後私一人が

 

車中でぐっすりと居眠り…。渋滞対策会議にも参加せず、

 

夢心地で走覇した達成感に浸っていました。申し訳ありません。

 

次回はさらなる難所が待っているようで、

 

日頃から足腰を鍛えようと、今更ながら心に誓う一日でした。

 

遠足隊のみなさん、ありがとうございます…お疲れ様でした。

 

 

 

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